L型の三連リビングボードと、洋室収納棚

L型三連リビングボード

L型三連リビングボード

ローボード W2100 D450 H500 (バックパネル高さ1260)
パソコンデスク W780 D450 H783 (バックパネル高さ1260)
収納棚 W692 D450 H2400
オーク材 クリアー ウレタン塗装
東京都江東区 K,A邸
2018年1月27日製作

老後の住まいとして横浜の一戸建てから都内のマンションに移り住む事にしたK,Aさん。
お子さんも独立し、夫婦二人が暮らすのに十分な広さという事で今までよりは大分狭いとの事です。
それでも、リバーサイドの高層階なので眺めは最高です。

狭くなる住まいで効率よく暮らす為、当初からオーダー家具の設置を考えていたようですが、マンション業者から提案されたプランは高い割に魅力的ではありませんでした。
「コストを抑えながら、魅力的なインテリアにするにはどうしたらよいか?」と考えていた時に見つけたのが、当店のオリジナルパソコンデスクです。
プリンターなどを収納しながらも、スライドカウンターを引き出す事で、パソコンデスクとしても使用できる点がK,Aさんの心に刺さりました。

収納力とコストを重視するのなら、歩留まりの良い寸法で単純な扉収納にするのが一番です。
ただ、それだけでは単調なデザインとなってしまい、木質感などのコダワリを表現する事が難しくなります。
奥様は部屋が狭くなる分、収納力とコストが第一と考えていました。
ただ、せっかく作るオーダー家具です、ご主人としては木質感やデザインなど家具としての魅力も捨て切れませんでした。
設計にあたっては、この辺りのサジ加減がポイントかなと感じました。

一番目立つローボードのカウンター天板には、贅沢にオークの無垢材を使用。
その他の本体や扉は練り付けですが、側板には厚めの面材を貼り丸面に仕上げました。
パソコンデスクの引出しにも無垢材を使い、掘り込み引手の加工を施しました。
側板の丸面や、引出しの掘り込み加工で生じる木目の変化によって木の質感を高めた訳です。

さて、今回はローボード・パソコンデスク・収納棚と全て高さが違う訳ですが、一体感を演出する為に一役かっているのが、ローボードとパソコンデスクの後ろにあるバックパネルです。
バックパネルの高さを共通にする事で、二つの家具の高さ違いを緩和しているのです。

パソコンデスク部分のアップ正面から見た三連リビングボード

洋室収納棚

W1130 D620 H2400
合板 オレフィンシート貼り

ついでにこちらもと頼まれて作った隣室の収納棚です。
左隣は造り付けのクローゼットで、同じ奥行きの空間が隣に空いていた訳です。
クローゼットを同じような見た目にする為、同じオレフィンシートを使って作りました。
内部は安いシナ合板です。

洋室収納棚