ナラ(オーク)

ナラ柾目材

ナラ(オーク)

ブナ科 広葉樹 環孔材
産地 日本 中国 ロシア 北米
気乾比重 0.67~0.75

ナラ(オーク)材は、年輪がハッキリとした環孔材で、養分を通す導管が太い為、木目が美しく現れます。
最も人気のある家具用材で、国内でも古くから安定供給されてきました。
しかし、近年では世界的な需要の増加と、各国の貿易規制の為、以前より高価な材料となってしまいました。
非常に硬く加工の難しい材料ですが、キズが付き難く丈夫な家具を作る事ができます。

自然の強さと優しさの両方を感じさせる木肌は、何年使っても飽きの来ない魅力があり、色は経年変化により、最初白っぽい淡色から褐色へと変化していきます。
流行に左右される事なく愛され続ける「木の王様」です。

木目には主に「柾目(マサメ)」材と「板目(イタメ)」材があります。
「柾目」は年輪に対して直交する形で製材した物で、直線的な木目になります。
木目を主張しないスッキリとした印象になるので、モダンなデザインに良く合います。
合板の突き板などにも使用しています。
また、ナラ(オーク)材を柾目取りした場合、「虎斑(トラフ)」という木目模様が出る時があります。
これは読んで字の如く虎の斑紋の様な木目で、アンティーク家具では味わいのある模様として珍重されていました。
「板目」は年輪と並行する形で製材した物で、タケノコを縦に割った様な模様が表れます。
野性味のある木目になりますので、木質感を前面に出したい場合などに向いています。
また、柾目よりも幅の広い材が取れるので、テーブルの材料として使う事も多いです。

塗装仕上げには、主にウレタン塗装とオイルフィニッシュがあります。
ナチュラルな色と質感を表現出来るオイルフィニッシュは、ナラ材との相性が良く、野性的な魅力を最大限に引出す事ができます。
但し、オイルフィニッシュは他の塗装と比べると汚れやすく、定期的にオイルを塗り直すなどのメンテナンスが必要になります。
対して、ウレタン塗装は水拭きも出来る、メンテナンスフリーの塗装です。
特に仕上がり感にコダワリが無ければ、ウレタン塗装をお勧めします。
当店では塗膜の薄いオープン塗装で仕上げていますので、ナラ材の質感を損なう事なく汚れも防ぐ事ができます。

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