収納テーブル W1200 D500 H791
伸長式テーブル W700 D476~850 H710
引出ワゴン W350 D476 H710
オーク材 クリアーウレタン塗装
横浜市中区 W,M邸
2018年3月17日製作
ご主人のPCワゴンテーブルの製作で、すっかり気を良くしたW,Mさん。
自らポンチ絵を描いて「こんな家具を作りたい!」と追加のオーダーを下さいました。
まずメインとなるのは伸長式の移動テーブルで、ピアノの横で広げて使います。
奥様は作曲もされるそうで、楽譜やパソコンを一緒に広げておくには大きいテーブルが必要でした。
しかし、そんな大きなテーブルを常時置いておくのはとても邪魔です。
そこで奥様が考えたのは、キャスターで移動できる伸長式テーブルを作って、普段は他の家具に収納しておこうという事です。
つまり、据え置きの収納用テーブルの中に、身長式の移動テーブルと移動抽斗を組み込む形を考えました。
W,Mさんのお宅ではホームパーティーをよく開かれるそうで、その際には前回作ったPCワゴンテーブルとこの移動テーブルを並べる事で一つの大きいテーブルにする事ができます。
ただし、ここで奥様より重要な条件が提示されました。
それは以前に開かれたホームパーティーでの事、酔った参加者がテーブルの角に手を付いて体重が掛かった時、テーブルがガタンと傾いて上に載っていた食器やグラス類が落ちそうなった事があったのです。
その時のテーブルは脚が若干内側に寄った形状でしたので、端に大きな荷重が掛かれば傾く可能性がありました。
幸いその時は無事で済んだのですが、物凄く怖かったそうでトラウマになっているとの事。
なので、絶対に傾く事がない様な構造にして欲しいというのが条件です。
一般的なバタフライテーブルは、まず下向きに畳まれた天板を持ち上げて、次にその内側に隠れていた脚を広げる事で天板を支える構造になっています。
この場合、脚一本で広げた天板部分を支える事になるので、奥様が求める十分な安定性は確保できません。
広げる脚を二本にする方法も考えられなくもないですが、広げる為の手間数が増えて使い辛いです。
そこで、二本の脚と天板の支えが同時にスライドして出てくる方式を考えました。
この形なら、天板の角部分に脚が接地して十分に安定性を発揮できますし、「天板を持ち上げる」「支えを引き出す」の2アクションで展開する事が出来ます。
デザインは前回に合わせて格子柄を採用しました。