舟形ダイニングテーブル

舟形ダイニングテーブル

W1700 D800 H700
ウォルナット材 ウレタン塗装
東京都中央区 K,S邸
2017年12月3日製作

ウォルナットのセンターテーブルを作らせて頂いた事のあるK,Sさん。
この度マンションを購入したとの事で、センターテーブルと同じ感じのダイニングテーブルを作って欲しいとのご依頼です。
(前回のセンターテーブルの記事はこちら。)

とは言え中央区のマンション、ダイニングのスペースは限られています。
K,Sさんのイメージは、普段は夫婦二人がゆったり使える様にカウンターに寄せて設置し、人が来た時には中央に動かして回りを囲む様に座るという物です。
ただ、アイランド型キッチンと向かいの間仕切りの距離は1m50cm程しかなく、普通に向かい合うテーブルでは座る事が出来ません。
そこで考えたのが今回の形です。

この形を何と呼べば良いのか悩みましたが一応「舟形」としました。
三角形に近い形ですが三辺の長さはそれぞれ違います。
カウンターに接する面は直線になっていますが、その他の二面は曲線です。
四角いスペースに三角形を置く為、人の座れる隙間が生まれる訳です。
一番短い辺に一人、その他の二辺に二人ずつ、計5人が座れます。

前回は長三角センターテーブルを改良した設計でしたが、そのデザインをダイニングテーブルにするとなると問題があります。
まず、このデザインでは脚が分解出来ない事と、大きなダイニングテーブルを支えるには脚が細すぎるという事。
そこで、特徴的な天板の面形状はそのまま採用、脚は直径70mmの太さにし金具で天板に取り付ける方式にしました。
長さが1700あり天板の厚みだけではダレる可能性もあるので、剛性を持たせるように幕板を一本通しました。

舟形ダイニングテーブルテーブルの裏側