テーブルW1600 D770 H663 ベンチW1600 D563 H750
ウォルナット 無垢材 (一部練り付け) ウレタン塗装
横浜市港北区 S,N邸
2006年7月1日製作
数々のアイデアをお持ちだったS.Nさん。
詳細に検討して行くにしたがい、シンプルなプランへと纏まっていきました。
メインは、テーブルの中央にタイルを入れ、囲炉裏の様なイメージにすると言うアイデア。
しかし部屋の内装は、かなりモダンなテイストなので、デザインのバランスが重要と考えました。
普通、囲炉裏は無垢の材料をロの字型に組みますが、その場合、縦目と横目の収縮率の違いから目違い(接合部のズレ)が出やすくなります。
その為、目違いが出ても良いように、あらかじめ段違いに作っておいたり、接合部に溝を付けてズレを判りにくくしたりするのですが、どちらの方法も和のテイストが強く、モダンな印象になりそうにありません。
そこで、横目になる短い材料の部分のみを収縮の無い合板で作る事にしました。
木材は横方向には伸び縮みしますが、縦方向にはしませんので、この材料の側面(木端面)に合板を接合するようにして天板を組みました。
これにより、段差や溝の無いフラットな天板にする事ができました。
中に嵌めるタイルは、囲炉裏の灰を思わせる白い物を探してきました。
キッチンカウンターの白色とも調和が取れています。
ウォルナットの濃い色とタイルの白さとのコントラストが強く、引き締まったモダンな印象に仕上がりました。
ベンチはゆっくりと寛げる背のあるタイプをデザインしました。
ただ、背板が座面と同じ幅まであると、その分窓を隠してしまい閉鎖的に見える恐れがあったので、支障が無い程度の幅に短くしました。
座面と背板は板ですが、座り心地を良くする為に角度を付けています。
ベンチの下は引戸の収納にして有効活用しました。