部屋が広く感じる壁面リビングボード

壁面リビングボード

W2853 D490 H1730
ナラ 練り付け 着色 ウレタン塗装
川崎市中原区  A,E邸
2010年2月27日製作

当初の相談では、テレビを載せるローボードと収納を重視した天井高いっぱい家具を作りたいとの事で。
それらを、ほぼ正方形の壁にL字型に並べるというのがA,Eさんの考えでした。

しかし、正方形の壁に低いローボードと天井までの家具ではバランスが悪く、圧迫感が出ると感じました。
そこで、全体のプランをL字ではなく低めのリビングボードに変更し、壁を横のラインで分割するプランを提案しました。
この方法は、正方形を横長の長方形に変換して見せる事で、間口を広く感じさせる事が出来ます。
テレビ収納部分もあえて横長に広く取り、ゆったり感を出しています。
また、当初のL字型のプランと比較しても遜色の無い収納力を確保しています。

見た目のデザインにも工夫を凝らしています。
中間部の扉は上から垂下がるイメージにする事で、カウンター面を広く見せ、ローボード的な魅力も感じられるようにしました。
壁面収納はどうしても単調になりがちですが、本作では高さを1730mmに抑えた事と、扉の向きや配置、さらに段違いの棚により、個性とリズム感がでています。
壁から壁までの壁面収納のリビングですが、高さを抑えて、正方形の壁を横方向に分割する事で、実際以上に広く感じられる様にできました。

リビングボード正面 下方向から見たリビングボード