和風モダンなAVリビングボード

和風モダンなAVリビングボード

W2400 D600 H1750
タモ材 ウレタン塗装
横浜市金沢区 Y,T邸
2016年5月29日製作

Y,Tさんからのご依頼はAVリビングボードです。
一番の問題は、奥行きの有るバラのコンポ。

扉付きで収納しようと思うと奥行きは60cmになってしまいます。
家具の奥行きは45cm以下が普通なので、通常より15cmも深い事になります。
60cmというのは和ダンスやワードローブの奥行きですね。
この奥行きの物がリビングにあったなら、かなり邪魔に見えてしまいますよね。
Y,Tさんの悩みも正にその点です。
何とか、圧迫感を解消する方法は無いか?とのご依頼でした。
片側の奥行きを狭くして前側全体を斜めにしてはどうか?との意見もありましたが、その方法ではコンポの収納スペースに三角形のデッドスペースが生まれてしまい、余計に奥行きが深くなってしまいます。
コンポを最小の奥行きで収納するには、やはり四角形である必要があるので、オーディオ収納以外の部分を斜めにする事にしました。
一番狭い部分で約41cmの奥行きです。
写真で見ても判り難いですが、斜めになっている部分が二列二段の引出になっています。
勿論上下の引出ともCD・DVDソフトを収納出来る高さがあります。
その隣二列がオーディオ収納で、フリッパー扉になっています。
扉を跳ね上げてそのまま奥へと収納できますので、オーディオ使用時には開けっ放しにする事が出来ます。
右端には小さな開き戸もあります。
右壁の奥にコンセントがありますので、ここにはモデムなどの機器類を収納しました。
この部分の格子にはスリットが入っていて、モデムなどの機器から出る熱を逃がす様になっています。
右上の細長い扉は、収納棚で内部には可動棚が入っています。

Y,Tさんのもう一つのコダワリはデザイン。
和風モダンがイメージとの事で、縦格子を多用したデザインにしました。
見ての通り、隣り合う扉や引出のつなぎ目が分からない様にしました。
オープンの飾り棚部分は結構悩みました。
出来るだけ支えとなる柱を入れたくないとの希望でしたので、左側に格子状の柱を配置し、右の収納棚まで柱の無い構造にしました。
ただ、これだけ長いスパンとなると、強度が無くなってしまいますので、壁の中の間柱にモクネジで固定する事で強度を補いました。
最初はどうなる事かと思いましたが、出来上がって見るとスッキリして、正に和風モダンと言った感じですね。
奥行きが60cmもある様には見えません。

参考価格 ¥526,000 ※製作当時の価格です、価格は変わる可能性があります。

横上方向から見たAVリビングボード
正面方向から見たAVリビングボード