木とホワイトのコンビネーション

リビングボード

W1882 D500 H2034
本体-合板 扉部-ナラ 無垢材 ウレタン塗装
川崎市中原区  K,M.邸
2006年9月22日製作

K,Mさんはテレビボードの購入を考え、市販品を検討されていましたが、どうもしっくりときません。

と言うのも、K,Mさんのリビングルームは天井が吹き抜けで高くなっており、既成の家具では壁が余って上手くバランスが取れないのです。
思いあぐねて、当店に相談に来られた訳です。
とは言え、遥かに手が届かない様な高さの家具を作っても、異様ですし圧迫感になります。
それに、幅が1900弱と限られていますから、家具自体のバランスも悪くなってしまいます。
ですから、高さに関しては隣室への開口部の高さに合わせるのがベストだろうと考えました。
そして、天井高とのバランスを取る解決策として、家具本体を壁と同じ白色にする事で、家具自体の存在感を希薄にしてしまう方法を思い付きました。

白色にする事で家具と壁の境目が曖昧になるので、家具と家が一体化したように見せる事が出来ます。
更に、ダークオーク色の扉とオープン空間を市松模様に配置する事でリズム感を作り、徐々に天井空間へとつながって行くイメージを作り出しました。
白とダークオークのコンビネーションが冴えて、かなりモダンな作品となりました。
「ダークな色合いが好きだけど、部屋が重く見えるのはイヤ」と言う場合にも有効な手方だと思いますよ。

扉を開けた状態