トータルでデザインした、コンポジットファニチャーとその他

トータルでデザインした、コンポジットファニチャーとその他

リビングのコンポジットファニチャー

コンポジットファニチャー(収納部側) W3907 D473 H1007
コンポジットファニチャー(デスク側) W2535 D473 H731
AVローボード W2768 D473 H576
レコードラック W660 D400 H2400
タモ・ホワイトアッシュ材 ウレタン塗装
神奈川県横浜市 S,I邸
2016年10月31日製作

これいう家具は、何と呼べばいいのでしょうか?
最近、この様に色々な機能を一つにまとめた家具をデザインする事が多くなってきました。
これまでは複合した機能を羅列して呼んでいたのですが、ダラダラと長くなるだけでスッキリしません。
なので勝手に名前付けちゃおうと思います、コンポジットファニチャー(複合家具)でどうでしょう。

コンポジットファニチャー

老後を夫婦でゆったりと過ごしたいと考えたS,Iさんは、マンションをリフォームする事にしました。
内部をスケルトンにしてからレイアウトごと変更する大規模なリフォーム工事です。
そして、そこに設置する家具も理想的な物にしたいと考えていました。
しかし、収納する物や機能などの希望をリフォーム会社に伝えたものの、S,Iさんが満足する様な提案は出てきませんでした。
言われた事をそのまま形にしただけの家具で、とても魅力的なデザインとは思えなかったのです。
自分の思いを汲み取ってデザインしてくれる家具屋はないかと探し回って当店に辿り着きました。

リフォームの基本プランは、分割されていた部屋を一つにまとめて広いリビング・ダイニングにする事。
そこには、夫婦が別々に使える机があり、先立たれた娘さんの仏壇と思い出の品々を飾っておける場所が必要でした。
機能で区切ってプランを考えると、どうしても縦割りの家具を並べただけになってしまいがちです。
開放感のある空間を演出する為には、出来るだけ縦方向の分割を減らして、横方向に伸びるイメージのデザインにしたいと考えました。
そこで、広い西側の壁面とキッチン背面の壁を使い、L字型のカウンターが一続きになったプランを考えました。
天板にはホワイトアッシュの無垢材を使用し、カーブする部分は無垢材ならではの削り出しの加工です。
このカウンターがデスクの天板であり、収納部の天板になります。
カウンターの一番端の机が奥様用で、コーナー部分の机がご主人用です。
適度に距離をとって、それぞれが作業に集中し易い様に配慮しています。
収納部分はチェストタイプで、ここにはお嬢様愛用のバイオリンも仕舞われます。
チェストの上に引戸のガラスケースを載せました。
ここはお仏壇を載せる台になっていて、お参りし易い様に一段高くなっています。
ガラスケースにも思い出の品が飾られます。
この台は、壁に取り付けられた吊り棚と対になっていて、空に浮かぶ雲をイメージしました。

別角度から見たコンポジットファニチャー


AVローボード

W2768 D473 H576
タモ・ホワイトアッシュ材 ウレタン塗装

コンポジットファニチャーの反対側の壁に設置しました。
こちらも、コンポジットファニチャーと共通するデザインにしています。
天板には無垢材を使用し、本体から両サイドに飛び出るデザインです。
長さが2m70cm強と長い為、左の引出部分は別パーツとして分割した構造にしました。
特筆すべきは中央の格子扉で、フリッパー扉になっています。
フリッパー扉を収納する構造上、中央に仕切板を立てる事が難しいので、移動可能なコの字の棚を内部に設置しました。
コの字の棚にアンプなどの機器を載せ、残りのスペースにレコードプレーヤーを収納します。
レコードをかける時などは、扉を開放状態に出来るので、便利な方法だと思います。

AVローボード
AVローボード正面
フリッパー扉を開放した状態


レコードラック

W660 D400 H2400
タモ・ホワイトアッシュ材 ウレタン塗装

AVローボードの脇に寝室への入口があり、その並びにピアノがあります。
そのピアノと左壁との隙間に、天井高一杯の収納棚を設置しました。
ピアノの高さまでは引出収納とし、その上のオープン棚はレコードを収納します。
天井の梁に合わせて本体上部を欠き込みました。
ここはデザインと言うよりも機能重視ですね。
ピアノの上には、小物を飾れる小棚も取り付けました。

レコードラックとピアノと小棚

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