時計修理机

時計修理机

時計修理机 ワゴンを引き出した写真

W1385 D700 H1100
ブナ材 ウレタン塗装
東京都台東区
2015年12月6日製作

とある時計販売会社さまより、時計修理用の机の注文を頂きました。
私は小さな蒸気機関車を自作する趣味を持っていますので、それ以上に細かい部品を扱う時計の修理用机というのは個人的にも興味深々です。
時計修理机の一番の特徴は何と言ってもその高さで、デスクトップまでの高さが1m5cmあります。
細かな部品を目の近くで組み立てる為、ここまでの高さが必要になります。
また、細かな部品はとても紛失し易く、ピンセットで掴み損なって何処かへ転げ落ちると、四次元の世界にでも迷い込んだがごとく見つかりません。(これは私の体験談です)
なので、この紛失対策も重要なポイントです。
天板の三方には転び止めを付けて対策しています。
左側の転び止めは、Zライトのクランプを留める為にそのスペース分を内側にズラしています。
面白かったのは、手前側の紛失対策に引出を利用している事です。
恐らく、これはこちらの会社の伝統的な使い方なのだと思いますが、天板下の引出を三分割し、全て引き出した状態で作業するそうです。
両サイドの引出に肘を載せ、中央の引出にパーツを置いて組み立てるそうです。
組み立て中のパーツを紛失しない為の工夫なのですね。
そして、安定性を確保する為に、あえてスライドレールを使わないのもお客様の注文でした。
更に、天板は白色のメラミン、引出の底板は白色のポリ板を使用しています。
白色にコダワルのは、小さなパーツを見やすくする為に必要な事なのだそうです。

膝を入れる部分の中間辺りに、スライドの棚を設けています。
これは、伝票などの事務作業をする時に引出して使います。
かなり変な位置にあるように見えますが、高さが70cmなので、この高さで普通のテーブルの高さなんですね。
この机が如何に高いか解りますよね。
左袖にはサイドテーブルとして使うワゴンを収納しています。
この下には個人のカバンなどを置くそうです。

合計10台ご注文頂き、大変有難いお仕事でした。
上段の引出を引き出した状態
時計修理机を並べた写真

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